第23章 受動態の意味と用法
受動態は「~される」のように動作を表す場合と、「~されている」のように状態を表す場合とがあります。
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\begin{cases}
\text{The door was shut at ten every night. (ドアは毎晩朝10時にしまっていた)〔動作〕} \\
\text{The door was shut all day long. (ドアは一日中閉まっていた)〔状態〕} \\
\text{This letter was written by a famous politician. 〔動作〕} \\
\text{(この手紙はある著書は政治家によって書かれた)} \\
\text{This letter is written in easy English. 〔状態〕} \\
\text{(この手紙は平易な英語で書かれている)} \\
\end{cases}
$$
また受動態の意味を強調したいときにはbeのかわりに、「動作」ではbecome、get、growを、「状態」ではlie、remainなどを用いることがあります。
- とくに動作を強調する場合 ―― become、get、growなど
中でもgetはきびきびした口語体に適した表現法で、ひんぱんに用いられます。
All of us became〔got、grew〕excited. (私たちはみんな興奮した)
When I met him last year, he was not married yet. I don’t know when he got married.
( 去年彼に会ったとき、彼はまだ結婚していなかった。彼がいつ結婚したのか私は知らない)
I’m getting thoroughly mixed up in my old age.
(私も年をとってすっかり頭がぼけてきた)
He got involved in an unexpected accident.
(彼は不慮の事件に巻き込まれた) - とくに状態を強調する場合 ―― lie、remain、rest、standなど
Scraps of paper lay scattered about the room.
(紙くずが部屋中に散らかっていた)
Our house remained unoccupied at that time.
(その時私たちの家は人手に渡らずに残っていた)
You may rest assured that I will keep my promise.
(約束は必ず守りますので安心してください)
He stood accused of having neglected his work.
(彼は職務怠慢のかどで非難をうけていた)