第17章 助動詞の用法
dareはneedと同じように本動詞と助動詞の2つの働きがあります。助動詞の場合は次に原形動詞を伴い、否定文と疑問文に用いられます。
- 本動詞として:「~を必要とする」「~する必要がある」
「あえて~する」「勇気をもって~する」の意味で、needと同じように、そのあとに名詞・代名詞・不定詞などを伴います。ただし、不定詞についてはtoを省いた原形不定詞を伴うこともあります。
He will dare anything. (彼ならどんなことでもあえてするだろう)
Do you dare (to) speak to the boss about a pay rise?
(きみは賃上げについて社長に話す勇気があるのか) - 助動詞として
needと同じく否定文・疑問文に用います。なお助動詞としてのdareには過去形のdaredがあります。- 否定文において
「dare〔dared〕not + 原形動詞」の形で「とても~ない〔なかった〕」の意味を表します。なおdare notの短縮形daren’tは現在・過去のいずれにも用いられます。
He dare〔dared〕not do such a dangerous thing.
(彼にはとてもそんな危険なことをする勇気はない〔なかった〕)
He daren’t try again. = He dare〔dared〕not try again.
(彼にはもう一度挑戦する勇気はない〔なかった〕) - 疑問文において
How dare you say such a thing?
(どうしてきみはそんなことが言えるのだろう)
Dared he tell her the truth?
(彼は彼女に本当のことを言う勇気が出たのか) - 慣用表現としてのI dare say〔daresay〕~
I dare say〔daresay〕~は反語的なニュアンスもこめて、「おそらく~だろう」「そうでしょうとも」の意味を表し、慣用的に肯定文で用いられます。
You dare say that’s true. (おそらく本当でしょう)
You are tired, I daresay. (君はきっと疲れているのだろう)
- 否定文において