好評連載コラム 実務翻訳のススメ

17-1 be

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第17章 助動詞の用法

助動詞のうち、be、have、do、will〔would〕、shall〔should〕などについては、すでに「動詞の時制」の項でその用法の概略を述べてきました。これらについてはまだ説明できなかった他の用法に重点をおいて述べ、その他の助動詞については、できるだけ詳しく述べてみましょう。

beは分詞・不定詞などを伴って、進行時制や受動態を表すほか、未来を表す他の助動詞の代用もします。

  1. 「be + 現在分詞(-ing形)」= 進行形(「15-3 進行時制」参照)
  2. 「be + 過去分詞(他動詞)」= 受動態(「態」の項参照)
  3. 「be + toつき不定詞」
    これは「未来時制」の項でも若干触れましたが、「~することになっている」「~するはずだ」「~すべきだ」などの意味で、予定・義務・可能・運命などを表します。
    am to meet him in his office at five.
    (彼とは5時に彼の事務所で会うことになっている)
    〔予定〕
    You are to take us to the scene of accident at once.
    (我々を直ちに事故現場に連れて行ってくれたまえ - べきだ)
    〔義務〕
    How is he to pay back such a huge debt?
    (こんな莫大な負債をどうして彼が払えよう)
    〔可能〕
    That event was to decide the fate of our company.
    (その事件はわが社の運命を決するものであった)
    〔運命〕

    【注意】上記の例は、いわば「確定的な未来」を表すものですが、将来起こりそうもない仮定を表すときには「If・・・were+toつき不定詞」の形を用いることができます。(「25-4 仮定法未来の用法」参照)
    Even if the sun were to rise in the west, I would not break my promise.
    (たとえ太陽が西から昇ろうと、私は約束を破りはしない)
  4. 「be going + toつき不定詞」(=will、shall)
    「~しようとしている」「~するつもりです」「~するだろう」の意味で、近接未来・意志未来・単純未来のいずれをも表し、will、shallと同義に用いられています。
  5. 「be able + toつき不定詞」(=can)
    能力・可能性を表し、とくに未来時制や完了時制においてはcanの代わりに用いられます。
    He is able to〔can〕speak Indonesian as well as a native speaker.
    (彼は現地の人と同じくらい上手にインドネシア語が話せる)
    Our companies will be able to work together on these important technical problems.
    (両社は提携してこれら重要な技術問題の解決にあたることができるであろう)
    No one has ever been able to break this record.
    (今までだれひとりこの記録を破ることのできた者はいない)