第25章 仮定法
現在・未来において容易に起こりそうもないことを述べる場合で、仮定法現在よりもさらに強い仮想を表します。
- 「If + 主語 + should + 動詞の原形・・・」
「万一、ひょっとして・・・」の意味で、主語の意志とは無関係に未来の可能性の乏しいことを表します。帰結節には「would(should、might)+ 原形動詞」のほか直説法・命令法も用いられます。
What would〔will〕you tell him, if he should come?
(万一彼が来たら、君は何を言うつもりだ)
If you should meet him, tell him to write to me.
(万一彼に会ったら、私に手紙をくれるよう言ってください) - 「If + 主語 + would + 動詞の原形・・・」
これは主語の意志を表す場合で、帰結節の動詞は上の(1)と同じくどんな形式でも用いることができます。
If you would join in our party, we should〔shall〕be most delighted.
( もしあなたが私達のパーティーにおいでくださるなら、これ以上の喜びはありません)
If he would not pay the money, you should have called the police.
( もし彼がその金を払おうとしなかったら、あなたは警察を呼んでいたんでしょう) - 「If + 主語 + were to + 動詞の原形・・・」
上記(1)(2)よりさらに現実性が乏しく、とうていありそうに思われない仮定を表します。帰結節には「would〔should、might〕+ 原形動詞」を用います。
If anything were to happen to him, the family would have no source of income.
(彼の身に何か起こるなら、家族は収入源がなくなるだろう)
【注】このwereは口語では主語に応じてwasを用いることがあります。ただし接続詞を用いない倒置文や後述の「特殊構文」においてはwereを用います。
If this collection was to be sold, it would fetch a lot of money.
(この収集を売ればたいした金になるのだが)
Were he to see you (=If he were to see you), he would be surprised.
(彼は君に会うようなことになったら、びっくりすることだろうに)