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25-1 仮定法現在の用法



仮定法とは、あることがらを事実としてではなく、想像・願望・疑いなどの立場から述べる言い方で、現在・過去・過去完了・未来の4種があります。

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第25章 仮定法

 

現在・未来についての仮定・想像を表し、動詞は原形を用います。

  1. 仮定または不確実な想像を表す場合
    かつては原形を用いましたが、現代口語ではこの場合、直説法現在形を用いるのがふつうです。
    I wonder if it is true. (それは本当かしら)
    If he knows about it, he will tell you.
    (彼はそのことがわかればあなたに知らせるだろう)
  2. 要求・提案・依頼・希望などを表す場合
    ask、demand、request、desire、propose、suggest、require、insist、urge、move(動議を出す)などの動詞の目的語となるthat節の中でよく用いられます。なおこの場合、主節の時制が過去であってもthat節の動詞は原形にします(時制の一致はない)。
    We desire that he visit us more often.
    (私達は彼がもっと頻繁に訪ねてきてくれたらと思う)
    It is requested that the papers be made ready within a few days.
    (書類は2・3日以内に用意されたい)
    They proposed that the laboratory be built.
    (彼らは実験室の建設を提案した)
    【注】提案などを表す場合、イギリス英語ではしばしばshall、shouldなどの助動詞をつけ加えます。
    The doctor suggested that the child (should) be sent to the hospital.
    (医者はその子を病院に送るようにと言った)
  3. 願望・祈願などを表す場合
    これには伝統的な言い方が多く、一種の慣用表現となっています。
    Long live the President! (大統領万歳)
    なお文頭にmayをつけることがよくあります。
    May you succeed! (ご成功を祈る)
    May she return safe and sound! (彼女が無事に帰ってきますように)