第19章 分詞の用法
分詞には以上のほか、名詞的用法・副詞的用法もあります。
- 名詞的用法
「the + 形容詞」が名詞として用いられるように、分詞もその前に定冠詞をつけて名詞のように用いられます。
「the + 現在分詞」は集合体の意味で複数扱いとなり、「the + 過去分詞」は単数・複数両方の意味を表します。
the living (=living people生きている人々)、 the dying (瀕死の人々)、
the missing (行方不明の人たち)、 the wounded (〔集合的に〕負傷者たち)、
the deceased (故人)、 the accused (被告)
The sick, wounded and dying were well tended in the hospital.
(病人、負傷者、瀕死の人々が病院で手厚い看護をうけた)
The unexpected has happened. (予期せぬことが起きた) - 副詞的用法
口語では、ある種の現在分詞は形容詞の前に置かれて副詞の働きをし、very、extremelyを意味する強意語となります。
It was a boiling〔burning、steaming〕hot day in August.
(8月のうだる〔焼ける、湯気の立つ〕ほど暑い日であった)
The umbrella was dripping wet. (傘はずぶ濡れだった)