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29-2 関係副詞

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第29章 関係形容詞・関係副詞の用法

関係副詞は、接続詞と副詞の二役を兼ねたもので、where、when、why、how、thatなどがあります。
where、whenには限定用法と継続用法の両方がありますが、why、how、thatは限定用法しかありません。
関係副詞も関係代名詞と同じように先行詞をとることができますが(省略されることもあります)、格の変化はありません。

  1. 限定用法
    1. 関係副詞の導く節が形容詞節の場合
      関係副詞は、前述のように「接続詞 + 副詞」の働きをしますが、関係代名詞と同じように前節の名詞(=先行詞)を後から集団で修飾します。なお関係副詞は「前置詞 + 関係代名詞」の形に書きかえることができます。基本用法は次の通りです。







      (=I stayed at the hotel at which you had stayed two years before).
      (私はあなたが2年前に滞在したことのあるホテルに泊まった)
      where :先行詞が場所を表すとき
      This is the mansion where (=in which) Mr. and Mrs. Johnson lived.
      (これはジョンソン夫妻が住んでいた(大)邸宅です)
      when :先行詞が時を表すとき
      This happened during the time when (=at which) you were away.
      (このことは君が不在中に起きた)
      why :先行詞がthe reason(理由)のとき
      This is (the reason) why this book sells well.
      (これがこの本のよく売れる理由です)
      【注】the reasonはしばしば省略されますが、時にはthe reasonを残してwhyを省くこともあります。
      The reason (why) he was fired is unclear.
      (彼が首になった(解雇された)理由ははっきりしない)
      how :先行詞にthe way(方法)を用いることができますが、今日ではそれを省略して、howも関係副詞というよりむしろThis is how~(このようにして~)の慣用表現となっています。
      This is how we learn English. (このようにして我々は英語を学ぶ)
      =This is the way in which we learn English.
      that :the time〔year、day〕など時を表す語やthe reason〔way〕などのあとに関係副詞として用いられることもありますが、このthatも実際は多くの場合省略されます。
      The last time (that) I saw him, he was in good health.
      (私がこの前会ったとき、彼は元気だった)
    2. 関係副詞の導く節が名詞節の場合 - ただしこれは先行詞が省略されたものと考えることができます。
      That’s (the place) where you come in.
      (そこで君の出る幕というものだ)
      Now is (the time) when they need you most.
      (今こそ彼等が君を最も必要とする時だ)
      May I ask you (the reason) why you quit your previous job?
      (あなたが前の仕事をおやめになった理由をお聞きしてもいいですか)
      This is (the way) how he got through the crisis.
      (このようにして彼はその危機を乗り切った)
    3. 関係副詞の導く節が副詞節の場合 - とくにwhere
      You can go where (=to the place where) you like.
      (好きなところに行っていいですよ)
      Where (=In a case where) there’s a will, there’s a way. 〔proverb〕
      (意志のあるところ道あり ―― やる気があれば方法はある〔ことわざ〕)
  2. 継続用法
    where、whenには「接続詞(and、but、becauseなど)+副詞」の意味で、関係代名詞の場合と同じように、前の節から続けて訳す継続的・非制限的用法があります。この場合関係副詞の前にコンマが置かれることも関係代名詞の場合と同じです。
    I went to Paris, where (=and there) I stayed for three days.
    (私はパリに行き、そこに3日間滞在した)
    Please call again at ten o’clock, when (=because then) the boss will be back.
    (10時にまたおいでください、その時は社長は戻っているでしょうから)