文は、構造上、単文、複文、重文、混文の4つに分けられます。
- 4-2-1 単文
1つの主部と1つの述部から成る文をいいます。
Water / flows downhill. (水は斜面を下って流れる)
The autumn foliage in Nikko / is at its best now.
(日光の紅葉は、いまが一番いい時期だ)
ただし、単文が必ずしも短文とはかぎらず、修飾語句がいくつもついて、かなりの長文になることもあります。
Labor Thanksgiving Day in Japan / is for recognizing the importance of all laborers and for expressing our thanks to them.
(日本の勤労感謝の日は、働く人の重要性を認識し、働く人に感謝の気持ちを表すためのものである)
Japanese Prime Minister Koizumi / arrived in Madrid for a three-day official visit to Spain after attending the Summit.
(日本の小泉首相は、サミット出席後、スペインへの3日間にわたる公式訪問のため、マドリードに到着した) - 4-2-2 複文
1つの主節と1つまたは2つ以上の従属節とから成る文です。従属節はそれ自体主語と述部を持ちながら、when、if、though、thatなどの従位接続詞、関係詞、疑問詞などによって主節に結ばれ、主節に従属する働きをします。- 1主節+1従属節の場合
I cannot understand what he says.
(私は彼の言うことがわからない)〔名詞節〕 In most companies, pay increases take place when the fiscal year starts.
(ほとんどの企業では、昇給は会計年度の始まるときに行われる)〔副詞節〕 - 1主節+2従属節の場合
The man who sold that was the same man who bought this.
(それを売った男は、これを買ったのと同じ男だった)〔形容詞節〕
- 1主節+1従属節の場合
- 4-2-3 重文
「節」の項で述べた2つ以上の独立節(等位節)から成る文で、and、but、or、for、soなどの等位接続詞や、コロン、セミコロンなどで結ばれます。
Japanese people want to be friendly to foreigners, but most of them don’t speak foreign languages very well.
(日本の人たちは外国人と親しくなりたいと思っているが、大部分の人は外国語があまりうまく話せない)
You must be honest, or you cannot win the confidence of others.
(正直でなければならない、さもないと他人の信用は得られない)
It is nearly half past four; (=, and so) I have to finis today’s work quickly.
(もう少しで4時半だ、急いで今日の仕事を仕上げなくては) - 4.2.4 混文
独立節、主節、従属節などがいろいろと組み合わされた複雑な文で、次のように分けて考えることができます。- 重文の中に従属節が入る場合
There were many changes in the factory, / but we found that they were changes for the better.
(工場の中はいろいろと変わった、しかしそれは改善であることがわかった) - 複文に重文が加わった場合
When he was ten years old he lost his parents, / and he had to make his own way in the world.
(彼は10歳のとき両親を失った、それでひとりで自分の道を開拓しなければならなかった) - 複文にさらに複文が加わった場合
Some stars are larger than the earth on which we live; / they are so far from us that they seem to be only small shining specks.
(星の中にはわれわれが住んでいる地球よりも大きいものもあるが、われわれからたいへん遠くへだたっているので、ほんの小さな光の斑点にしか見えない)
- 重文の中に従属節が入る場合