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28-9 前置詞 + 関係代名詞

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第28章 関係代名詞の用法

関係代名詞のwhomとwhichが前置詞の目的語となっている場合には、前置詞は関係代名詞の前に置くこともあれば、また関係節の後の方に置くこともあります。
しかし、関係代名詞がthat〔as、but、than〕の場合には、前置詞はその前に置くことはできず、必ず関係節の後方につけます。
This is the pen. + He wrote the letter with it.

1. This is the pen with which he wrote the letter.
2. This is the pen whichthat〕he wrote the letter with.
3. This is the pen he wrote the letter with.
(彼がその手紙を書くのに使ったペンがここにある)

1. は、共通語(it)の前についていた前置詞(with)をそのまま目的格の関係代名詞(which)の前につけて先行詞(pen)に結びつけた形で、一般に文語体の文に適した言い方です。また「部分を表すof」(~のうちの・・・)も~of whom〔which〕の形で関係代名詞の前に置かれます。
I met several persons, none of whom I recognized.
(数人のひとに会ったが、そのだれも見覚えがなかった)
2. は、前置詞は残して関係代名詞だけを先行詞の直後につけた形で、動詞(または形容詞)が前置詞と密接なつながりがある場合によく用いられます。
Is this your long-lost brother whomthat〕you have been looking for?
(この方が長らく行方不明であなたが探しておられたご兄弟ですか)
That is exactly the crisis whichthat〕we were afraid of.
(それこそまさしく我々が恐れていた重大局面である)
3. は、目的格の関係代名詞を省略した形で、目的格は文を簡潔にするためにしばしば省略されます。また、口語では省略されるのが普通です。
You are the man (whom) we want to nominate as his successor.
(君こそ我々が彼の後任として指名したいと思っている人物だ)
The only thing (that) we can do is to wait here until the man in charge comes.
(係の人が来るまでここで待つより仕方がないね)
【注】省略する場合、前置詞があれば必ずその前置詞を関係節の後方に移します。
The staff (whom〔that〕) I worked with were all kind to me.
(一緒に仕事をしたスタッフはみんな親切であった)
There’s something (that) I want to see you about.
(君と会って〔話し〕たいことがあるんですがね)