仮定法とは、あることがらを事実としてではなく、想像・願望・疑いなどの立場から述べる言い方で、現在・過去・過去完了・未来の4種があります。
第25章 仮定法
現在・未来についての仮定・想像を表し、動詞は原形を用います。
- 仮定または不確実な想像を表す場合
かつては原形を用いましたが、現代口語ではこの場合、直説法現在形を用いるのがふつうです。
I wonder if it is true. (それは本当かしら)
If he knows about it, he will tell you.
(彼はそのことがわかればあなたに知らせるだろう) - 要求・提案・依頼・希望などを表す場合
ask、demand、request、desire、propose、suggest、require、insist、urge、move(動議を出す)などの動詞の目的語となるthat節の中でよく用いられます。なおこの場合、主節の時制が過去であってもthat節の動詞は原形にします(時制の一致はない)。
We desire that he visit us more often.
(私達は彼がもっと頻繁に訪ねてきてくれたらと思う)
It is requested that the papers be made ready within a few days.
(書類は2・3日以内に用意されたい)
They proposed that the laboratory be built.
(彼らは実験室の建設を提案した)
【注】提案などを表す場合、イギリス英語ではしばしばshall、shouldなどの助動詞をつけ加えます。
The doctor suggested that the child (should) be sent to the hospital.
(医者はその子を病院に送るようにと言った) - 願望・祈願などを表す場合
これには伝統的な言い方が多く、一種の慣用表現となっています。
Long live the President! (大統領万歳)
なお文頭にmayをつけることがよくあります。
May you succeed! (ご成功を祈る)
May she return safe and sound! (彼女が無事に帰ってきますように)