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24-2 letを用いる命令法

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第24章 命令法

1人称または3人称に対する間接命令を表す場合にはLet、Don’t letを用います。なお、勧誘(~しましょう)を表すときにはLet usの短縮形Let’sを用います。

  1. 1・3人称に対する命令 -「Let + 目的語 + 動詞の原形」
    1・3人称がある動作をするよう、相手(2人称)に命令・依頼する言い方で、間接的な命令を表します。
    Let me help you.” “All right.” (「私に手伝わせてください」「いいですよ」)
    Let him do it at once. (彼にすぐそれをさせなさい)
    Don’t let her work till late at night. (彼女に深夜まで働かせないでください)
    【注1】thereがletの目的語のように用いられることがあります。
    He said, “Let there be no mistake about the seriousness of the matter.”
    (彼は「いいかい、事は重大なんだからね」と言った)
    【注2】「Let + 目的語」のあとに、動詞の原形ではなく、副詞的な付加語を伴う場合もあります。
    Let the blinds down! (日よけをおろしてくれ)
    He let me into his study. (彼は私を書斎に通した)
  2. 勧誘を表すLet’s
    Let’sはLet usの短縮形で、「~しよう」の意味を表します。また文尾にshall we? をつけると少していねいな言い方になります。
    Let’s try to be on time.” “Yes, let’s.”
    (「定刻どおりにやってみよう」「うん、そうしよう」)
    Let’s not say anything more about it, shall we?” ―― “All right. Let’s not.”
    ( 「それについてはもう何も言わないことにしましょうよ」 ―― 「わかりました。言わないことにしましょう」)
    【注1】Let’sの否定形は、アメリカではふつうLet’s notを用いますが、イギリスではしばしばDon’t let’sの形になります。
    「まだ出かけないでいよう」 〔米〕Let’s not go out yet.
    〔英〕Don’t let’s go out yet.

    【注2】et usの2用法
    Let usがとくに「勧誘」を表すときは、上記のようにしばしば短縮形のLet’sが用いられ、発音は強勢のない〔lets、les〕となります。
    一方Let usが「許可・願望」を表すときは、このままLetとusを分けて書き、発音は強勢のある〔lét※発音記号s〕となります。
    $$
    \begin{cases}
    \text{Let’s think about it for a few days.} \\
    \text{(2・3日そのことを考えてみよう)/} \\
    \text{Let us think about it for a few days. } \\
    \text{(私たちに2・3日そのことを考えてください)} \\
    \end{cases}
    $$
  3. 受動態の命令法
    能動態の命令文を受動態にかえる場合は、「受動態」の項でも述べたように「Let + 目的語 + be + 過去分詞」の形になります。
    $$
    \begin{cases}
    \text{Tell him the real state of our company. (わが社の実情を彼に知らせなさい)} \\
    \text{Let him be told the real state of our company.} \\
    \end{cases}
    $$