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14-2 動詞の活用

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第14章 動詞の種類と活用

日本語の動詞には未然・連用・終止・連体・仮定・命令の6段にわたる語形変化がありますが、英語には原形・過去形・過去分詞形の3段の変化があります。
活用には、原形に-(e)dをつけて過去形・過去分詞をつくるもの(規則動詞)と、原形の母音部その他を独自に変化させて過去形・過去分詞形をつくるもの(不規則動詞)とがあります。

  1. 規則動詞の活用
    1. 語尾変化のしかた
      1. ふつうの場合 → 語尾に-edをつける。
        acted、ended、finished、played、walkedなど
      2. 原形が-eで終わる場合 → 語尾に-dだけをつける。
        agreed、changed、educated、hoped、lovedなど
      3. 語尾が「子音字+y」の場合 → yをiにかえて-edをつける。
        cry → cried、deny → denied、study → studiedなど
      4. 語尾が「1短母音字+1子音字」の場合 → その子音字を重ねて-edをつける。
        beg〔beg〕→ begged、stop〔stp〕→ stoppedなど
        したがって、母音字・子音字が2つ連続している場合には-edだけをつけます。
        look〔luk〕→ looked、jump〔mp〕→ jumped
      5. 最後の音節にアクセントがある2音節以上の語の場合 → 最後の子音字を重ねて-edをつける。
        omítted、preférred、reférredなど
        したがって、前の音節にアクセントのある語には-edだけをつけます。
        éntered、límited、óffered、vísitedなど
        なお、語尾が-cで終わる語はkを加えてから-edをつけます。
        mímic(まねる)→ mimicked、pícnic → picnicked
    2. -(e)dの発音
      1. 〔d〕:原形が〔d〕以外の有声音で終わる場合
        called〔k:ld〕、dined〔daind〕、lived〔livd〕など
      2. 〔t〕:原形が〔t〕以外の無声音で終わる場合
        liked〔laikt〕、reached〔ri:tt〕、washed〔wa〔t〕
      3. 〔id〕:原形が〔d〕、〔t〕で終わる場合
        handed〔hǽndid〕、started〔stá:(r)tid〕など
        【注意】原形が〔d〕、〔t〕で終わっていない語でも、形容詞化した過去分詞の-edは〔id〕と発音されることがあります。
        aged〔éidid〕(年老いた)、 learned〔l:(r)nid〕(学識のある)、
        ragged〔rǽgid〕(手荒い)など
  2. 不規則動詞の活用
    不規則動詞の総数は約200語(派生語を含めると約300語)といわれますが、その活用のしかたをみると、いくつか似た変化をするグループに分けることができます。
    1. A-A-A型(原形・過去・過去分詞が同形のもの)
      burst(裂ける) burst burst
      read〔ri:d〕(読む) read〔red〕 read〔red〕
    2. A-A-B型(原形と過去が同形のもの)
      beat(打つ) beat beaten(beat)
      browbeat(威圧する) browbeat browbeaten
    3. A-B-A型(原形と過去分詞が同形のもの)
      come(来る) came come
      run(走る) ran run
    4. A-B-B型(過去と過去分詞が同形のもの)
      build(建てる) built built
      say〔sei〕(言う) said〔sed〕 said〔sed〕
    5. A-B-C型(原形・過去・過去分詞がみな異なるもの)
      begin(始まる) began begun
      write(書く) wrote written
    6. その他の型
      • 2種の変化をするもの

        burn(焼く) burnt
        burned
        burnt
        burned
        light(火をつける) lit
        lighted
        lit
        lighted
      • 助動詞 - 現在と過去だけで過去分詞はない
        can(できる) could
        may(かもしれない、してもよい) might
        shall(~であろう) should
        will(~しよう) would
        dare(あえてする) dared

        【注意】must、need、oughtには現在形しかありません。なお助動詞と時制との関係については、後続の「助動詞」の項であらためて説明します。
  3. 活用のまぎらわしい動詞
    英語の動詞の中には、形は同じでも一方はある語の原形、他方は別の語の過去形であったり(例:lay)、また原形は同一でもその意味のちがいから過去・過去分詞形が異なってくるもの(例:hang)など、まぎらわしい変化をするものがかなりあります。これらについては、よく文脈を検討し、慎重に識別する必要があります。
      原形   過去形 過去分詞形
    bind   しばる   bound bound
    bound   はね返る   bounded bounded
    fall   落ちる   fell fallen
    fell   切り倒す   felled felled
    find   見出す   found found
    found   建設する   founded founded
          飛ぶ      
    fly 逃げる   flew flown
          fled fled
    flee   逃げる      
    flow   流れる   flowed flowed
    grind   すり砕く   ground ground
    ground   基礎づける   grounded grounded
    hang   掛ける   hung hung
    hang   絞殺する   hanged hanged
    lie   横たわる   lay lain
    lay   横たえる   laid laid
    lie   うそをつく   lied lied
    rend       rent rent
    rent       rented rented
                seen
    see   見る   saw〔s:〕 sawn
    saw〔s:〕   縫う   sawed (sawed)
    sew〔sou〕   のこぎりでひく   sewed sewn
    sow〔sou〕   種子をまく   sowed (sewed)
                sown
    sit   すわる   sat sat
    set   据える   set set
    wind〔waind〕   巻く、うねる   wound〔-au-〕 wound
    wound〔wu:nd〕   傷つける   wounded〔-u:-〕 wounded