英語では、文の構成要素としての語を文中における位置や働きによって通常8種類に分け、それを8品詞と呼んでいます。
一般に8品詞には、名詞、代名詞、形容詞、副詞、動詞、前置詞、接続詞、間投詞が含まれます。
- 名詞・代名詞
人や事物の名称を表す語を名詞といい、名詞の代わりに用いられる語を代名詞といいます。
Mr. Yoshida is a young salaried man. 〔名 詞〕 (吉田さんは若いサラリーマンである) He works for a trading company. 〔代名詞〕 (彼は貿易会社に勤めている) - 形容詞・副詞
名詞・代名詞を修飾する語を形容詞といい、動詞・形容詞および他の副詞を修飾する語を副詞といいます。
Many aged people desire to work after retirement. 〔形容詞〕 (多くの高齢者は退職後も働きたいと望んでいる) Women workers are increasing more and more. 〔副 詞〕 (女性労働者はますます増加している) - 動詞
人や事物の動作や状態を表す語を動詞といいます。助動詞も分類上、動詞の中に含めて扱われます。
Close the door securely. 〔動 詞〕 (きちんと戸締りをしなさい) You must do it yourself. 〔助動詞〕 (あなたはそれを自分でしなければなりません) - 前置詞
名詞や代名詞の前に置かれて、その語と文中の他の語との関係を示す語を前置詞といいます。
He came to Japan with us last year. (彼は去年私たちと一緒に日本に来た) He works in this factory from nine o’clock until five o’clock. (彼は9時から5時までこの工場で働いている) - 接続詞・間投詞
語、句、節などを結びつける働きをする語を接続詞といい、また感情や呼びかけを表し独立して用いる語を間投詞といいます。
I hope that all of us live a long and happy life. | 〔接続詞〕 |
(私は、みんなが長生きして幸せな人生を送ることを希望している) | |
Oh, how happy I am to see you! | 〔間投詞〕 |
(まあ、うれしいわ、お会いできて) |
【注】品詞の区別はその語の文中での働きで決まるので、同じ語でも使い方が異なれば品詞も異なってきます。
Paris is often called the City of Light. | 〔名 詞〕 |
(パリはよく光の都と呼ばれる) | |
The room was wide and light. | 〔形容詞〕 |
(その部屋は広々として明るかった) | |
They began to light candles all at once. | 〔動 詞〕 |
(彼等は一斉にろうそくに火をつけはじめた) |
なお、各品詞の使い方の詳細については、第5章以降の各章を参照してください。